当院では基本的にソフトコヒーシブシリコンバッグを用いた乳腺下豊胸術をお勧めしています。
豊胸術 術前
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術後
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当院では患者様のご希望により脂肪注入も行っていますが、この方法は、なかなか結果が安定せずまた、しこりになることも多く、そうなってしまうと摘出が困難なことから、基本的には乳腺下シリコンプロテーゼ挿入法をおすすめしています。
これは、脇の下を3~4センチくらい切開し、乳房には傷つけないよう乳腺下にプロテーゼを挿入します。この方法は正確には大胸筋膜下ですので乳腺や乳管には全く触りません。従って、授乳などには全く影響ありません。
バッグの材質については、様々なものが存在しますが、ソフトコヒーシブシリコンバッグを当院では主に用いています。これはバッグ外膜が三層構造になっており非常に強く、また、万が一破損してももれにくい設計になっており、一塊に取り出せるため抜去も容易です。一方、生食バッグは最も安全ですがさわり心地がわるく、CMCバッグは、万が一破損した際に大量の異物が漏れ出ることから、患者様の強いご希望がなければ使用していません。
豊胸手術後、ドレーン(血がたまらなくするための管)を留置します。豊胸手術翌日、抜去しに来院して頂く必要があります。ドレーン抜去後よりシャワーが可能となります。1週間後に抜糸を行います。
術後1週間ぐらいはプロテーゼを入れた胸部の疼痛が少し強いかと思われますが、その後はかなり楽になってきます。また、広範囲を剥離するため、胸の感覚がしばらく鈍くなることがあります。
また、当院では基本的にユーロシリコン社製のテクスチャードタイプ(表面がざらざら)のタイプのプロテーゼを用いています。現在のところ、このタイプのものが最も皮膜拘縮が起こりにくく柔らかく仕上がると考えられています。そのため、マッサージは必要ありません。3ヶ月ぐらいは基本的にブラジャーはしないほうが良いようです。
※被膜拘縮とは異物の周りにできる膜です。これが高度に生じるとカチカチの胸になります。スムースタイプ(表面がつるつる)のプロテーゼに多く生じるといわれています。
乳腺がほとんどない場合、現在のところ教科書的には大胸筋下法が正しいとされています。しかし、私たちは、そのような方は筋肉も薄く、その薄い筋肉で覆うことの意味が余りないのではないかと考えています。その上、大胸筋下法は筋肉(大胸筋)の作用により、せっかく良い位置に入れたバッグが上の方に移動しやすく、疼痛や出血の頻度も乳腺下法に比べ大きい。
もともとある程度、乳腺・脂肪のある方の場合は触れても分かりにくいぐらいの非常に自然で良い結果が得られます。
しかし、本当に乳腺のない方の場合、見た目は自然ですが、触るとバッグの感触が分かってしまうかもしれません。このあたりが患者様にとって一番不安なところかと思います。
まずは是非一度カウンセリングにいらしてください。
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