フェイスリフト

加齢性のしわに対する治療は様々ですが、４０代後半以降の頬・首・額のたるみの治療には、やはり手術が最も有効です。
頬や首の皺取り手術は“フェイスリフト”といわれ美容手術の中ではほぼ手技的に確立されたといってもよい手術です。

当院では基本的にＳＭＡＳ法でフェイスリフトの手術を行っています。

たくさん剥がせば剥がすほど、強く引きたくさん皮膚を切除することができ、しわとり効果は大きくなります。しかし、術後はそのぶん腫れが強くなりますので、術後数日でお仕事に戻らなければならない方などは、剥がす範囲を狭くしていはゆるダウンタイムを短くすることもできます。これらのさじ加減は手術前に患者様とよく相談して決定していきます。

頬のフェイスリフトは皮膚と、皮膚と顔面を動かす筋肉との間にあるしっかりとした浅筋膜組織（ＳＭＡＳといいます）の両方を剥離、挙上し、しわをのばす方向に引き、余った部分を切り取るという手術です。いうのは簡単ですが、これは外科医の腕の見せ所といった手術であり、皮膚だけで引っ張ったのではきずあとが汚くなったり逆に頬ではなく耳がひっぱっられて変形したりすることもあり、このＳＭＡＳを上手に挙上し固定することは非常に重要です。しかし、この層のすぐしたに顔を動かす神経（顔面神経）が走っており、慣れていない外科医はＳＭＡＳの挙上を怖がるのです。顔面神経の扱いに慣れた形成外科医や美容外科医がフェイスリフトを行うべきです。

通常、頬のフェイスリフト単独よりも首のフェイスリフトを組み合わせたほうが効果的です。
また、首のたるみや脂肪が多い方の場合には首の脂肪吸引を組み合わせると結果がよい事があります。

額のシワは非常に気になるシワの一つです。前額のフェイスリフトは額の生え際の形態や程度により、①毛髪部の小切開から前額骨膜下を剥がし、額の皺を伸ばして固定する方法、②髪の毛の中を大きく切開し、余剰の皮膚を切除する方法、を行っています。

フェイスリフトは手術後約１週間で大きな腫れが引きますが、内出血や小さな腫れは2～3週間ほどかかります。洗顔やシャワーは翌日から、洗髪はフェイスリフトの手術３日後から可能です。しかし、フェイスリフトの手術後は数日から１週間ほどは患部の充分な圧迫が必要です。また、入浴はフェイスリフトの手術後１週間は控えていただきます。

フェイスリフトのような大掛かりな手術はちょっと、という方や比較的お若い方には、ヒアルロン酸やボトックスによる保存的な治療方法も取り扱っています（美容皮膚科部門シワを参考にしてください）。 また、HappyLift(ハッピーリフト)といわれる最新の切らないフェイスリフト法も行っております。「アプトス」や「ワプトス」といわれる溶けない糸を使った方法と違い、最終的にきちんと吸収されるため非常に安心できる治療です。是非、一度ご相談下さい。

現在、若返りの治療にはさまざまな方法があり、その方に本当にフェイスリフトが必要なのか、どの方法が適切であるかどうかを見極めることが非常に重要になっています。
また、それぞれの治療方法の長所を生かして、より効果的な組み合わせを行うことにより仕上がりが大きく変わってくるというのもフェイスリフトを含めた若返り治療の特徴であるともいえます。
実際にお顔を拝見して、じっくりとお話をうかがい、その方の現在の生活の中で最高の仕上がりを出すためにどんな方法を提案できるか、仕上がりまでのプロセスとイメージをどう伝えられるかというインフォームドコンセントが非常に重要です。

フェイスリフトのカウンセリングは無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。